1月17日(日)
震災から15周年になるこの日、新長田の駅前や商店街、市場など様々な場所で、亡くなった方への鎮魂イベントや体験を語り継ぐ催事が行われた。


ダンスボックスでは、昨年暮れから取材してきた地域の多様なダンス(舞踊)の映像を通して観ていただき、その映像を肴にたくさんの話の花が咲いた。

真陽婦人会のメンバーの方をはじめ、実際に取材させていただいた方々も来られて、それぞれの地域のことを詳しくお聞きすることができたことは、大きな収穫であった。
復興にむけ様々な試みを仕掛ける一方で、高齢化が想像以上に深刻化していることなど、歩いているだけではわからない地域の表情が見えてくる。
また、ダンスボックスの活動についても少しお話することができた。
午後6時からは、15年前の野田高校ダンス部のコンペに出した作品を上映。当時のメンバーが子供連れで、また現役のダンス部の生徒が30人ほどやってきた。

上映後、顧問の先生から震災があったことで作品のテーマが変わった経緯など、当時の状況について説明があり、また卒業生と在校生との間でも質疑応答がなされた。

15年前の映像は少し痛みはじめていて、きちんと保存しておくことの重要性を感じた。
振付の内容は何度も倒れては立ち上がるというシンプルなものであったが、そのことが反対に訴求力をもった作品になっていると思った。


午後9時終了。普段の公演時とは違うお茶の間のような雰囲気のなかで、子供からおばあちゃんまで、たくさんの方がダンス映像を観ながら、ArtTheater dB 神戸を楽しんでいただけた1日であった。 (O)
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