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DANCE BOXのブログ

日がな一日、ダンスボックスの記録

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【循環プロジェクト】「≒2」東京公演が終了しました

2010/03/24(Wed)01:00

3月19日

春一番と思われる強い風が隅田川を吹き抜けるなか、循環プロジェクト「≒2 にあいこーるのじじょう」の最後の公演がアサヒアートスクエアであった。

以下は今回の公演のパンフレットに書いた文章である。

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循環プロジェクト 『≒2 にあいこーるのじじょう』

循環プロジェクト「≒2」(にあいこーるのじじょう)は2007年秋にワークショップからスタートし、2008年4月に新大阪にあった元東淀川勤労者センターで初演致しました。

いわゆる劇場ではなく、会議室を中心にロビーから廊下、トイレといった空間を観客が巡回しながらダンスを観るという試みでした。

このプロジェクトは、まず障害があるということをマイナスとしてとらえるのではなく、独自性として考え、参加者の才能を引き出すために、3人のナビゲーターを選ぶことから始まりました。

ダンスは砂連尾理、美術を川井ミカコ、音楽にスカンクといった、それぞれのアートの分野の第一線で活躍しているアーティストです。参加者は従来のダンスや音楽、美術に対する既成の概念を取り払うことから始めました。また、何かを与えられてするのではなく、自らが主体になって舞台作品に関わることも求められました。もっとも稽古のプロセスで学んだことは<待つ>ということでした。こちらの事情を押し付けないこと。また、参加者の事情に寄り添いすぎないこと。<待つ>ことから、<せめぎあう>ことへ。そこから表現が立ち上がってきました。

そうして出来上がった「≒2」(にあいこーるのじじょう)は初演後、様々な場所での巡演を重ねてまいりました。

この作品は、<場>と身体の関係性を大切にして創ってきました。そのため、場所(空間)が変わることで、作品自体が変容します。また、初演後、2年という時間を過ごしてきたことで、参加者がより主体的に作品に関わることができてきたと思います。

本日の公演はこの2年間の集大成となります。最後まで、ごゆっくりお楽しみください。
DANCE BOX Executive Director

循環プロジェクト「≒2」統括

大谷燠

公演を終えてみて、今回の舞台は新しいプロセスに入ったと実感している。
参加した人は、やめた人もいる一方、それぞれが独自の活動も始めている。
私は混沌に身をおく、困難と快感を感じている。
さらに、循環プロジェクトが新しい循環を創りだすには、何が必要か。
蕾をふくらましている隅田川の桜を観ながら考えている。(O)
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